給与明細は3つのブロックでできている
| ブロック | 書かれていること | 見るポイント |
|---|---|---|
| 勤怠 | 出勤日数、残業時間、有給休暇の取得日数など | 残業時間や休日出勤が実際と合っているか |
| 支給 | 基本給、残業手当、通勤手当、各種手当。合計が総支給額(額面) | 手当の漏れがないか。通勤手当は多くの場合、所得税がかからない |
| 控除 | 健康保険、厚生年金、雇用保険、所得税、住民税など、引かれるお金 | 何がいくら引かれているか。総支給額から控除を引いたものが差引支給額(手取り) |
「額面」「所得」「手取り」は別のもの
よく混ざる3つのことばを、年収500万円の会社員(35歳・東京都・扶養なし)の例で並べます。
| ことば | 意味 | 例(1年) |
|---|---|---|
| 額面(給与収入) | 会社が払う給料の合計。源泉徴収票の「支払金額」 | 500万円 |
| 所得(給与所得) | 額面から「給与所得控除」(会社員の経費の代わり)を引いたもの | 356万円 |
| 課税所得 | 所得からさらに基礎控除・社会保険料控除などを引いた、税金がかかる金額 | 約179万円(所得税) |
| 手取り | 額面から社会保険料と税金を引いて、実際に振り込まれる金額 | 約393万円 |
「年収の壁」や「扶養の条件」では、額面で決まるもの(例:社会保険の扶養は年収130万円未満)と、所得で決まるもの(税金の扶養など)があります。どちらの話なのかを確かめることが大切です。
控除欄の項目の意味
| 項目 | 何のお金? | どう決まる? |
|---|---|---|
| 健康保険 | 病院の窓口負担が3割で済む保険。休んだときの傷病手当金も | 毎月の給料(標準報酬月額)×料率÷2 |
| 介護保険 | 介護サービスのための保険(40〜64歳) | 標準報酬月額×料率÷2 |
| 子ども・子育て支援金 | 子育て支援の財源(2026年4月分から) | 標準報酬月額×料率÷2 |
| 厚生年金 | 将来の年金。障害を負ったときや遺族の年金も | 標準報酬月額×18.3%÷2 |
| 雇用保険 | 失業したときの給付、育児休業給付など | その月の総支給額×0.5%(一般の事業・2026年度) |
| 所得税 | 国の税金。毎月は概算で引き、12月の年末調整で精算 | 月額表(扶養の人数と社会保険料を引いた額) |
| 住民税 | 市区町村・都道府県の税金 | 前年の所得で決まり、6月〜翌5月の12回に分けて引かれる |
社会保険料は、会社も同じくらいの額を負担しています。明細に出ているのは本人負担の分だけです。
自分の月給で確かめる
月給(総支給額)を入れると、1か月に引かれるお金の目安がわかります(ボーナスなし・扶養なし・35歳・東京都の協会けんぽの料率で計算)。
円
明細でチェックしておきたいこと
- 残業時間・休日出勤の日数が、実際と合っているか
- 通勤手当や住宅手当など、もらえるはずの手当が入っているか
- 6月に住民税の金額が変わっていないか(前年の収入が変わると変わる)
- 9月・10月ごろに社会保険料が変わっていないか(毎年の見直し)
- 40歳になった月から介護保険料が引かれているか
1年分の詳しい内訳は手取り計算、税金の計算の流れは所得税の計算と住民税の計算で確かめられます。
よくある質問
手取りは額面の何%くらいですか?
会社員の場合、だいたい75〜85%が目安です。年収や年齢(40歳から介護保険料がかかる)、住んでいる地域、扶養家族の有無で変わります。
同じ月給なのに、手取りが月によって違うのはなぜ?
残業代などで総支給額が変わると、所得税や雇用保険料も変わります。また、住民税は6月から金額が切り替わり、社会保険料は毎年9月ごろに見直されます。
ページの更新日:2026年10月30日